2023年11月現在、最近は落ち込んでいた仮想通貨の値も回復傾向になりつつある印象を受けます。注目のリップルも100円代にまで回復し、「リップル 100万円になる」とはまだまだいえませんが辛抱してガチホしている人たちは嬉しい兆候なのではないでしょうか。今回はそんな仮想通貨業界注目の「ライトニングネットワーク」について調べてみました。
ライトニングネットワークとは
課題となっていたビットコインのブロックチェーンでの処理速度、それをサポートする技術が「ライトニングネットワーク」です。これまで、ビットコインのブロックチェーンだけでは処理に時間がかかり、取引の手数料が上がってしまうことがありました。その負担を軽減するために開発されたライトニングネットワークはビットコインと同じ暗号的ハッシュ関数を利用しているライトコイン・モナコインなどでも利用が可能になっています。
仕組み
ライトニングネットワークは、ビットコインのブロックチェーンの外部で取引を処理します。これまでビットコインのブロックチェーン上で処理していたものを外部に逃し、分散させることでビットコインブロックチェーンの負荷を軽くし処理速度を上げています。例としてAさんからBさんへ送金するとしましょう。ライトニングネットワークを利用するとして、AさんとBさんの間にはビットコインブロックチェーンという道ができます。その外部に別のライトニングネットワークという別の道を作って情報を分散させ、メインであるビットコインブロックチェーンの負荷を軽くしているというイメージです。
なぜライトニングネットワークが必要だったのか
決済大手のVisaは2013年の時点で、1秒間に最大4万7,000件の取引を処理できるのに対し、ビットコインはおよそ7件の取引しかできていないとライトニングネットワークのホワイトペーパーで指摘されています。処理速度だけをみると後から開発されたソラナ(SOL)のブロックチェーンは2,000以上の処理ができるそうです。その結果、利用者が増えた場合に処理が滞り、手数料にも影響するとのこと、ブロック自体を大きくして処理速度をあげる方法もあったそうですが、その方法だとコンピューターが高性能である必要があるためにノードが減少し、中央集権型に戻ってしまうということでした。
ライトニングネットワークを運用した結果
その結果、X(旧Twitter)社が2021年に、ビットコインを含む投げ銭機能をiOSアプリに導入したことを発表、ビットコインアドレスとライトニングネットワークのアドレスをプロフィールに接続することが可能になり、Strikeを介することでライトニングネットワークを利用できるようになりました。そのほか、2022年には大手ShopifyがStrikeに対応し、Strikeのライトニングネットワークを利用し、世界中からビットコインによる支払いを受けつけるようになりました。
まとめ
世界中の可能性を広げたと言えるライトニングネットワーク、現在もオープンソースで開発は進められているようです。今後はさらに身近になってくるであろう仮想通貨、身近に来た時対応できるように今からしっかりとリサーチしていきましょう。